「冷たい彼女」及び「慶子という銀座クラブのママ」

冷たい彼女 休み明けの仕事も半日もすれば勘を取り戻す。さて今日の昼食はどうしようか・・と取り敢えず店を出、通りを歩きながら腹が何を要求しているのかと視覚にも頼りながら店を探す。 田辺道雄は銀座通りにあるデパートに勤めている。 昼休みは交代制で…

Dernier vol (Last Flight) Europian Union (EU)弁護士及び踊り子の涙

Dernier vol (Last Flight) Europian Union (EU)弁護士 牧田勇は、今、de Gaulle行きの機に乗っている。 長年勤めたFrance及びEU諸国、中でもParisにも事務所があったから。 勇が日本にいたのは、若い時に二十年位。 その後渡欧、当時は28か国~今では27か…

「狙撃手1」及び「予定通りの連絡先」。

今野充はビルの屋上でM107 LRSR.50 Calを構え、引き金に指を添えている。引き金を引く、指に残る確かな反応、硝煙の微かな匂い。 弾丸は、1キロメートル先のウインドを全開にし、ゆっくりと進んでいた車に乗っていた「ターゲット」を貫いた。 狙ったターゲ…

Justa excusatio est  邦題 たった一つの言い訳

銀座通りを歩いていてスマフォが振動した。 三田茜から、話があるので今晩の夕食を一緒にどうかと。 池野洋二と茜は同じキャンパスの学友だったが、彼女はミスコンで優勝し女優になった。 彼女は学生時代から他の女性達に一目置かれた存在だった。 というの…

Peut 邦題 缶蹴り

仕事の帰り道に児童公園の横を通った。 帰り道といっても、宮田哲夫は外回りをして直帰する事が多いから、会社には戻らず直接自宅を目指す。 子供達が何組かに分かれて遊んでいる。 缶蹴りなのか隠れん坊なのか分からないが、宮田の方に向かって走って来て、…

昨日の続き、夢十夜「第十二夜」に「百合」を掲載する。ついでに、野暮に徹して弾いた初期の下手な演奏「0926test5」も掲載。

夢十夜 第十二夜 こんな夢を見た。 まだ若いと思われる女性の看護師から、話し掛けられた。 私はベッドに寝たままで、いろんな事を考えていた。 自分の余命は長くても半年から一年だと思っている。 三年前に母の介護を終え母は眠る様に亡くなった。 其れから…

夏目漱石作「夢十夜」から「第一夜」「第六夜」を、つづき著者のものを一つ掲載する。

天才とも称された「文豪・夏目漱石」は数多くの素晴らしい作品を産みだしている。本日はその中から「夢十夜」の中におさまっている「第一夜」と「第六夜」を先ずはご紹介します。 十夜の内前半の作品は「こんな夢を見た」で始まっている。 どんな意図で書き…

イソップ「北風と太陽」・文豪芥川竜之介作「杜子春」・「神と悪魔」

本日は少々変わったお話をしながら・・案外・・人類の現代社会にも十分通用すると思われる教訓物語を二作・・更には著者europe123作=小学生でも書ける漫画レベルをLastに追加します。 その前に・・著者の作品はおそらく300程度あると思われ・・ジャンルはと…

於大東亜戦、連合軍の紫電改コードネーム「George21」そして・・母と少年。 

山田幸雄は小学5年生。学校から帰って来ても、母は近くのスーパーでパートで働いているから一人ぼっちだ。父は一昨年病で亡くなった。 母から、帰ってきたら宿題をやってから遊ぶ事と言われているので、宿題をやった。プラモデルを持って風呂に入った。給湯…

小説「図面」及び即興live演奏Seriesから「ボンバ」

東京駅は新幹線の発着をはじめとして、何本も電車が走っている。 便利で良いが、次々にいろいろな電車が発着するので目まぐるしい。 昔、国電(国鉄の電車だったから)と呼ばれていて現在はJRの普通電車を、 南側(八重洲側)から北側(丸の内側)に並べてみ…

逃げなければいけなかった人たちからのメッセージ

次第に空襲の回数が増えてきた。 最初は高度二千メートル程度を悠々と飛行していたのだが・・次第に低空飛行に代わった。終戦に近づくと、迎え撃つ筈の迎撃機が途絶え・・高射砲があったとしても・・NazisGermanyのものとは性能が異なり、上空の爆撃機までは…

Lost days 邦題 失われた日々 記憶の彼方から自分を呼ぶ声がする。 あの年も暑い日が続いていた。 京都は盆地だから夏は暑くて冬は寒い。 大本営はあいも変わらず帝国軍の快進撃を伝えていた。 加賀綾は只管恋人である立山剛の生還を願っていた。 京都は空襲…

自作、公開予定の映画「失われた日々」原作一部と、Ending music「あなたと再び」を掲載する。

youtu.be Lost days 邦題 失われた日々 記憶の彼方から自分を呼ぶ声がする。 あの年も暑い日が続いていた。 京都は盆地だから夏は暑くて冬は寒い。 大本営はあいも変わらず帝国軍の快進撃を伝えていた。 加賀綾は只管恋人である立山剛の生還を願っていた。 …

小説「京 綾乃と 2」「京 綾乃と 3」及びリハ無し・やり直しなし即興ライブ演奏「piano・E,piano」一曲更新します。

三部作より、本日は「京 綾乃と 2」及び「京 綾乃と 3」を掲載します。いよいよ綾乃が何方で、私が誰なのか・・。 「京 綾乃と 2」 京都に行ってから一か月も過ぎた頃、綾乃の夢を見た。 やはり、私の事を忘れないでいてくれたようだ。 夢の綾乃は微笑んで…

初日からいきなり「三作シリーズものから一作」と「YouTubeにUploadをした数作品から一作を掲載いたします。」

本日は数ある小説の中からシリーズもの一作と、音楽作品の方は「瞳」1 作品を掲載いたします。 何れも、著作権は当方に帰属しておりますので、コピーや転用はお断りいたします。 COPYRIGHT=著作権範囲内に限る。 「京 綾乃と 1」 年末年始、四日間京都に出…